武生ICで降りて、越前打刃物の里、越前和紙の里、古都武生のまちなかをめぐりながら越前海岸に向かいます。。
 越前打刃物は、1337年(南北朝時代)京都の刀匠・千代鶴国安が府中(現・福井県武生市)に刀剣製作の水を求め、かたわら近郷の農民のために鎌を作った ことからはじまったいわれています。その後、江戸時代には福井藩の保護政策により、株仲間が組織されるなど、販路も全国に及びました。現在は、日本古来の 火づくり鋼造技術、手仕上げを守りながら、鎌・刈込み・手包丁などを主製品としています。
 打刃物業としては全国の業界でも歴史が古く史料も多く保存されており、700年の長期間にわかって優れた製品を全国に供給し続けてきた実績が高く評価され、昭和54年1月越前打刃物は全国打刃物業界では初めて、伝統工芸品として国の指定を受けました。
 
 
 
タケフナイフビレッジのおとなり、継体大王ゆかりの地・味真野は、『万葉集』とも関わりが深いことでも有名です。継体大王の花がたみ像のほか、『万葉集』にある歌の歌碑や『万葉集』について学べるのがここです。聖武天皇の命により味真野で暮らす中臣宅守(なかとみのやかもり)と都に残された妻、狭野(さのの)弟上娘子(おとがみのおとめ)。離ればなれになってしまった彼らの「逢いたい…」と願う気持ちが、相聞歌となって残されました。
 苑内では二人の相聞歌碑を季節の木々や美しい花々が見守るように咲き誇り、いつも静かな雰囲気に包まれています。万葉館では『万葉集』と味真野の関わりについて学べるほか、一般から公募した「恋のうた」の入選作品を展示し、花かごを手にする照日の前(てるひのまえ)を描いた上村松園(うえむらしょうえん)の復刻画も展示されています。

千五百年の歴史 越前和
 越前和紙の歴史は古く、奈良時代には仏教に必要な写経用紙を漉いていました。公家や武士階級が紙を大量に使い出すと益々盛んになり、「越前奉書」「越前鳥の子」などは上質紙として高い評価を得ました。その後も幕府や領主の厚い保護を受け、全国でも有数の産地に発展しました。繊細優雅な肌合いを身上とし、その種類の豊富なことは他の追随を許しません。
 今まで以上に数多くの技術革新を行いながら、新しい時代が求める紙を開発し千五百年の伝統をかたくなに守り続けています。

 起源のいわれ
 継体天皇が男大迹王(おおとのおう)として、まだ、この越前に潜龍されておられたころ、 岡太川の川上の宮が谷というところに忽然として美しいお姫様が現れました。
「この村里は谷間であって、田畑が少なく、生計をたてるのにはむずかしいであろうが、清らかな谷水に恵まれているので、紙を漉けばよいであろう」と、自ら上衣を脱いで竿にかけ、紙漉きの技をねんごろに教えられたといいます。習いおえた里人は非常に喜び、お名前をお尋ねすると、
「 岡太川の川上に住むもの」と答えただけで、消えてしまいました。それから後は、 里人はこの女神を川上御前(かわかみごぜん)とあがめ奉り、 岡太神社を建ててお祀りし、その教えに背くことなく紙漉きの業を伝えて今日に至っています。 

 
武生市街の真ん中に白壁の蔵が建ち並ぶ通称「蔵の辻」と呼ばれるおしゃれな一角があります。この地区では江戸時代以降関西から北陸方面への物資の中継基地として栄えており、それぞれ商人たちの蔵が並んでいました。今は市街地活性化の一環として整備され、蔵の辻として市街地の新名所になっています。 越の国の国府が置かれ、古い歴史をもつ越前市は、政治、経済、文化の中心地として栄えた街です。今も由緒ある神社や寺院、遺跡など多くの史跡が市内各地に残り、落ち着いた風情をとどめています。市役所から西へ数百メートルの京町地区では、町並みの整備、保存がなされ、石畳や寺の板塀などが見事に調和し、いにしえの息吹を今に伝えています。 

武生といえば「菊人形」。会場には大菊、小菊、懸崖など10,000鉢の菊花が咲き誇ります。時代絵巻を繰り広げる菊人形館ではつややかな菊人形が見事です。大劇場でのレビューや野外ステージでのショー、メリーゴーラウンドやバイキングなどがあるプレイランドなど、大人も子どもも楽しめる大イベントです。

 
 
 劔(つるぎ)神社は、1800年の歴史を有し、毎年多くの初詣客でにぎわう神社としても知られています。戦国武将織田信長の祖先は、当社の神官で、出身地の地名を取って「織田氏」を名乗ったとされます。本殿は県の指定文化財に、梵鐘は国宝に、また秋に奉納される太鼓「明神ばやし」は、県の無形民俗文化財にそれぞれ指定されています。 越前焼は日本六古窯の1つに数えられ、平安時代末期から焼かれ、現在約200基以上の古い窯が発見されています。これらの大がかりな古い窯で、かめ、壷、すり鉢、舟徳利、おはぐろ壷等、暮らしに使う器が焼かれていました。現在、多くの陶芸家が作品を創作しています。
越前焼の館では、越前焼を代表する窯元の作品を見て触れることができます。
おもてなしの器、日常お使いの食器、暮らしを彩る花器など、あなただけの器に出会って下さい。